東映、突然の社長交代の中での団交開催!

 3月3日の要求書提出以来、いよいよ東映グループ各社の団交が開催されるなど、全東映としての春闘が本格スタートした。しかし、その本丸である東映本社では、団交前日に岡田裕介氏の社長交代が発表されるなど、波乱の幕開けとなった。

3.20統一東映団交速報!

 

空前の不誠実団交に抗議する

岡田社長30秒で退席!

 

 3月20日統一東映労組との第1回団交が行われた。前日に突如社長交代が発表されたなかでの団交である。当然従業員に対して説明があるべき場で、驚くべき不誠実団交が行われた。

事前に会社側から「急にこういうことになったので、今回社長の出席は短時間で」との申し入れがあった。ところが団交開始直前に会社側が社長の出席は『5分で』と言い出した。組合が抗議する中、社長が呼びこまれると、あろうことか社長は「今日欠席します。今後はもう君たちと話し合うことは、し…(「しない」という意味か?)」などと言い出し、団交欠席を宣言した。社長は着席もせず、「中小企業なので労使結束して」などと30秒ほど話して、組合の抗議を無視して立ち去るという不誠実さだった。

さすがにこの事態に会社側も驚いていたが、いずれにしても従業員の生活にかかわる話し合いを勝手に欠席する態度は許されるはずもない。厳重に抗議するものである。

多田次期社長、経営方針を語れず!

 冒頭のハプニングに労使とも呆然とする中、団交が開始された。組合は、勝手に欠席した岡田社長の代わりに、多田次期社長に経営方針並びに次期の見通しについて質した。

 これに対して多田次期社長は、

「私は現業について把握していないので、幹部に聞いて今後10日ほどで経営方針を立てたい」

などと述べるに留まった。4月1日に就任の挨拶をするのでその時に発表になるという。

なんと次期社長は、「急なこともあって」経営方針も会社の状況も掌握していないのだという。明らかに引継ぎが全くなされていないという恐るべき経営状態である。

 実質的に代表取締役足りうるのかが懸念される。

「ベアはゼロというわけにはいかない

(古玉専務)」

経営を投げ出した岡田社長に代わって、安田常務に東映の決算状況に関して質すと「今期は予算を達成できるだろう。有利子負債も300(億円)台を達成できる」という見解を示した。

これを受けて古玉専務は「ベアは、ゼロというわけにはいかないだろう。昨年も今後もゼロにできないということを考えていた」とベースアップは行われるという見解を示した。

組合は、ベアは行われても、消費税アップの目減り分が、2パーセント以上あると言われる中では、昨年並みの2000円では、実質マイナスであるという主張を行い、増額を求めた。

 東映グループは、安定状態のように見えますが、消費税導入後の社会情勢が見通せず、映画界が苦境になるといわれる中での謎の社長交代、ホテルの不振など、不安材料は山積しています。今後とも経営監視を強化していきます。

以上、3月31日付「全東映ニュースNO6」より抜粋


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